35deFA

ハードボイルドなブログ小説家が綴る雑多ブログ

よく見られている記事

アンドロイドスマホ
764078

【Android】アンドロイドスマホの電源が入らないときに試したい4つの方法

ちょっと前までは動いていたのに、突然動かなくなった。 何が原因かさっぱりわからない。 スマホに限らず家電なんかでも、そういうことがありますよね。 下手に触って余計なダメージを与えたくない。 でも電話が使えない、ネットにもつながらないなんて困...

【コラム】「あなたに予定を立てさせたら楽しくない」【夫婦の役割】

方向を示している
By: Peat Bakke

嫁は方向音痴だ。
ついでに地図を見るのが苦手。
だからよく道に迷う。

 

最近はマシになったけど、僕から見ればまだ酷い方向音痴だ。
だから、二人で出かけてもよく道に迷う。

 

先日、東京に行ったときもそうだった。

押上<スカイツリー前>駅で地下鉄を降りた。
すぐ近くに目的地であるスカイツリーがあるはずなのに、そこへの行き方がわからない。

(知らない人に言っておくと、確かに地下から行くには少々ややこしい造りにはなっていた)

 

「じゃあ、おまえが地図見て行けよ。っていうか、先に調べとけよ」
僕に向けての、あなたのそういう声が聞こえてきそうだ。

だが、僕はそれをやらない。

なぜか。

 

それは嫁の役割だからだ。

 

whyと壁に書かれた建物
By: BuzzFarmers

と言っても、これは男女の家事分担とか、その手の類の、フェミニズム系団体のご婦人たちがまなじりを決して僕に詰め寄ってくるような話ではない。

 

あくまで暗黙のうちにできあがる役割分担だ。

夫婦生活、もしくは男女の長い付き合いをしたことがある人にはわかると思う。
いや、男女じゃなくても、男男でも女女でもいい。
なんとなくどっちかがやるアレのことだ。(意味深)

 

暗黙のアレなのだったら、「僕がそれをやる」と言えば済む話ではないのかとおっしゃる向きもあると思う。

 

実際、僕は過去にそれを言ったことがある。10年前の話だ。
が、却下されたのだ。
(じゃあ、暗黙ではないということになるのだが、まあそこはいいとして)

 

そのとき、嫁に言われたのが、冒頭の言葉だ。

 

あなたに予定を立てさせたら楽しくない

 

普通なら、ムカっとくるところかもしれない。
だが、僕には心当たりがあった。

 

kiyomizu temple
By: Marc Veraart

10年ほど前、二人で京都へ行くことになった。

僕はわずかな水も漏らさない完璧なスケジュールを立てた。
交通機関の遅延を加味し、人混みまで考慮に入れた寸分の隙もない、実に無駄のない、洗練された予定表だった。

 

「次、このバスに何時何分に乗って、ここに移動するから。
もし乗れなかったら、こっちのバスで先に別のところへ行って、その後にこのバスで戻ってくる。
食事はここ。混んでいたらここ。そこも混んでいたらここ」
という具合だ。

 

なぜこんなことをしたかというと、僕は沢山の名所を見に行きたかったからだ。
当時、僕は京都にハマっていた。

 

だが、これが実に楽しくなかった。
常に時間に追われているような気がして、何分かおきに腕時計を見る始末。

実に楽しくない。
今思うと、旅というものを全く理解していなかった。

 

まるで仕事のようだ。
目標を決め、それを細分化してタスクを決め、リミットを決め、ひたすら最終地点に向けて突き進む。
効率化、効率化、効率化…。

その果てにあるのは疲労のみ。

そう、疲労のみなのだ。

仕事なら達成感もあるだろうし、金銭も発生する。
でも、プライベートでそれをやっても、疲労しか残らない。

 

毎日の仕事でそれをやっているではないか。
休みの日にまで、同じことをやるのか。

そう思うと、実につまらなくなった。

 

旅人の後姿
By: Sonny Abesamis

それ以来、僕はどこかへ行くとき、全く口を挟まなくなった。
一度そうしてしまうと、恐らく最初から最後まで僕が計画を立てないと気が済まない。

 

『疲れたから休憩したい』と予定外のところで言う嫁にイライラしたくない。
あらかじめ調べた交通費を小袋に分けて、すぐに取り出せるようにしておくということまでやりたくない。

 

プライベートで行く旅はそういうものじゃない。
寄り道したせいで当初の予定を変更したり、予算を超えて買い物をしたり。
そういうことすらも楽しむのが旅じゃないだろうか。

 

二つの線路が交わっているところ
By: Les Chatfield

いつの間にか『旅論』にすり替わってしまったので話を戻す。

 

嫁とは長い付き合いなので、彼女が道に迷いそうなときは大体わかる。

『多分こっち』という『感覚』で歩いているのが雰囲気で感じられる。

 

でも、その段階では僕は何も言わない。
地図すら見ていないから正確には場所を知らないというのもある。

仮にここで口出そうものなら

 

適当なこと言わんといてよ

 

キツイ口調でそう言われるに決まっている。

 

だから僕は、『あ~、この道を行ったら目的地に着きそうにないな』と思っていても言わない。
嫁が「あれっ?」と言い出すまで何も言わない。

別にいいのだ。多少の遅延が生じたところで。
そんなに急ぐ旅でもない。

 

「道、わからへん」
嫁は多分、またそう言う。

 

だから僕はまた
「多分、逆方向やと思うよ」
と言うだろう。

 

そうやって、またどこかへ行く。

 

手をつないで歩く2人の後ろ姿
By: Sergei Tereschenko

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Return Top