【論語】学ぶことの大切さ、姿勢を孔子様が教えてくださってます【下問を恥じず】
こんにちは。
今日は「論語」の中から、僕がいつも心がけている「学びの姿勢」をご紹介したいと思います。
よろしければお付き合いください。
下問を恥じず
「公冶長 第五」より
子貢、問いて曰く、孔文子、何を以て之を文と謂うか、と。
子曰く、敏にして学を好み、下問を恥じず。
是を以て之を文と謂う、と。
【読み】
しこう、といていわく、こうぶんし、なにをもってこれをぶんというか、と。しいわく、びんにしてがくをこのみ、かもんをはじず。ここをもってこれをぶんという、と。
【白文】
子貢問曰、孔文子何以謂之文也。子曰、敏而好學、不恥下問。是以謂之文也。
【現代語訳】
子貢が疑問を発した。「(問題なしとしない行動をとった)あの孔文子が、どうして《文》という(ような立派な)諡(おくりな)を得たのでしょうか」と。
老先生はこう説明された。「孔文子は明敏であり、学問を好み、後輩や目下の者に教えを乞うことを恥じなかった。そういうわけで諡号に《文》が贈られたのである」と。
【注釈】
1.「孔文子」は衛国の大夫(領地を持った貴族のこと)で、孔圉(こうぎょ)という人物。その没後、生前のありかたを表現する諡として「文」を得た。
2.「文」とは「学に勤め問うを好む」人柄を表わす。
3.「(問題なしとしない行動をとった)」というのは、当時の家族道徳に反する行動をとったにもかかわらずという文脈。
目下とか年下とか関係ないよ
よく「下問を恥じず」という部分だけ切り取られて紹介されています。
勿論、そこがこの一説の核となるところなので、それでもいいと思います。
でも、前後の文脈を知れば、より心に響きますよね。
孔圉という人は当時の家族道徳に反する行動をとったにもかかわらず、「文」という立派な諡号を得ることができた。
つまり、
「目下や年下の人間でさえ、自分が知らないことを知っているならば教えを乞う」
という行為がいかに大変で大事なことかということです。
確かに自分に置き換えてみると、これは割と難しいことかもしれません。
人間、長く生きれば生きるほど変なプライドが邪魔をして、目下の人に教えを乞うということができなくなりがちです。
考えてみればもったいないことですよね。
教えを乞うことによって、自分の知識がより広くなったり深くなったりするわけです。
せっかく自分が成長するチャンスをみすみす逃しているかもしれません。
とはいえ、勤め人であれば職場での立場があったり、教えてもらうということが難しいということもあるでしょう。
もしかしたら普段のキャラクターから、そういうことを言いづらいということもあるかもしれません。
でも、「教えを乞う」と言っても特別、卑屈になることはないと思います。
「ちょっと教えてくれないかな」と軽く言ってみることが大事なんじゃないかな、と個人的には思います。
ちなみに僕は、考えてわからない場合はガンガン年下の人に聞いています。
まあ、僕の場合はIT企業だけあって、周囲に年下しかいないだけなんですが(笑)
それはともかく、ただ単に「プライドが邪魔して」というのであれば、それはもったいないです、絶対に。
もしかしたら部下や後輩も待っているかもしれませんし、それを機により良いコミュニケーションがとれるということもあるかもしれませんし、ね。
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まとめ
日本語のことわざでも「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」なんていう言葉がありますよね。
知らなければ変なところでこだわらず、自分のために誰かに聞きなさいってことですね。
余談ですが、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というのは英語で
Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed.
(聞くと愚か者に見えるが、聞かなければ本当の愚か者になる)
という近い表現があるそうです。
やっぱり教えてもらうことの重要性は、洋の東西を問わないってことですね。
それにしても文語表現ってリズムがいいですよね。
和歌になるくらいだから当たり前なんですけど、口語表現にはない耳ざわりの良さ、口当たり(?)の良さがあります。
大人になって良さがわかるものって、やっぱり本質的なものを含んでいるからだと思います。
しかも、中国の昔の偉大なる叡智である論語を訳してくれている。
これは学ばない手はないでしょうって思います。
祖先に感謝して、次世代にも伝えていきたいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も頑張りましょう。
これからおやすみの方はまた明日頑張りましょう。
See you!!
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