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小説( 4 )

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【Android】アンドロイドスマホの電源が入らないときに試したい4つの方法

ちょっと前までは動いていたのに、突然動かなくなった。 何が原因かさっぱりわからない。 スマホに限らず家電なんかでも、そういうことがありますよね。 下手に触って余計なダメージを与えたくない。 でも電話が使えない、ネットにもつながらないなんて困...
大阪、道頓堀の水面に映るグリコマーク
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ウェブ狼 第九話 ~予期せぬ再会~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第八話 ~調査、素顔~)はコチラ 大阪、日本橋。 ミソジは堺筋を北へ歩いていた。 堺筋の西と東では景色が変わる。 東側はマンションが増え、夜は人通りが少ない。 そちらに向かって、道を曲がった。 一方通行の狭い道だ。   角から人影が現れた。 濃い緑色のスーツを着た体格の...
biru
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ウェブ狼 第八話 ~調査、素顔~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第七話 ~容認~)はコチラ 帰宅時間。 すっかり暗くなった駅までの道をミソジは足早に歩いていた。 早く帰って息子の顔が見たい。 そう思っていた。 「トシちゃん」 不意に、背後から話しかけられた。 振り返らずとも、その弱々しい声でわかった。   「タイゾウ、いつも言うてる...
アムステルダムの赤線地帯にあるバー
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ウェブ狼 第七話 ~容認~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第六話 ~つばぜり合い~)はコチラ 「あの後、お連れの人を尾けました」 瞳が言った。 「ってことは、俺らが出てくるのを待ってたんか」 長居しなかったとはいえ、そのバーに一時間はいたはずだ。 「昼だったら暑くて無理でしょうけど、お酒も飲んでたし平気でしたよ」 「ちゃう。あんなところ...
Susan Coffey
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ウェブ狼 第六話 ~つばぜり合い~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第五話 ~肥溜めに咲く華~)はコチラ 「副業? 何のことだ」 ミソジは瞳の胸から視線を外し、言った。 そうしながら、目をそらす行為が嘘をついている人間の特徴であることに気づいた。 「とぼけてもダメですよ」 「君が俺の何を知ってる?」 否定の調子が強くならないよう意識して言った。 ...
会議室
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ウェブ狼 第五話 ~肥溜めに咲く華~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第四話 ~奴との勝負~)はコチラ 1991年8月6日、ティム・バーナーズ=リーがウェブサイトをこの世に初めて送り出した。   日本国内におけるホームページ制作の歴史は1990年代半ばまで遡れるものの、黎明期に専門の業者は皆無に近かった。 それを生業とする個人・会社が現れ...
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ウェブ狼 第四話 ~奴との勝負~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第三話 ~貴婦人という名の野獣~)はコチラ 教えられた店名を地名と共に叩いて検索クエリを走らせ、トップに出てきた検索結果をクリックした。 「これ、ですか」 ミソジはノートPCの画面を美里に向けた。 「そう」 美里が横目でそれを確認し、煙草を取り出した。   『ライフペイ...
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ウェブ狼 第三話 ~貴婦人という名の野獣~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第二話 ~貴婦人と野獣~)はコチラ そこは、優に40畳を超えるくらい広いリビングだった。 いや、もしかしたら正確にはダイニングルームなのかもしれない。 窓際に据えられた大きなテーブルに案内されたミソジは、背もたれに王冠、肘掛けにバラ文様が施された椅子に座った。   テー...
コロニアル様式住宅
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ウェブ狼 第二話 ~貴婦人と野獣~

ウェブ狼 目次はコチラ 前回(ウェブ狼 第一話 ~偉そうなあいつからの依頼~)はコチラ ミソジは大阪の北の端、箕面(みのお)にいた。 箕面の中でも豪邸が建ち並ぶこの辺りの地域は、庶民には縁のない場所だ。   杉に教えられた住所を頼りに車を走らせる。 廃車寸前のマークⅡ。 買い替える金がないわけじゃない。 気に...
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ウェブ狼 第一話 ~偉そうなあいつからの依頼~

ウェブ狼 目次はコチラ 「他を当たりな」 杉が言って、グラスを傾けた。 飲んでるのはいつものバーボン。 ケンタッキー産のキツイやつだ。 奴は一杯目に必ずそれを生のままやる。 そして、それを飲み終えるまで一言も喋らない。 それを知らない輩が話しかけると、さっきみたいに追い払われることになる。   『男が独りで酒...
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