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新卒で入った会社が割とブラックだった話⑩~社長の思い出~

新卒で入った会社が割とブラックだった話⑩~社長の思い出~

二頭の黒い馬
By: Jim Sorbie

以下、この話はフィクションだと思って読んでください。

フィクションに決まっています。大事なことなので二回言いました。

 

前回までの記事はコチラ
新卒で入った会社が割とブラックだった話①
新卒で入った会社が割とブラックだった話②~奇々怪々? 人事異動、移動~
新卒で入った会社が割とブラックだった話③~意味ない駆け引き~
新卒で入った会社が割とブラックだった話④~呼び出しをくらう僕~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑤~キレる僕~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑥~派閥の話、前篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑦~派閥の話、後篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑧~労働組合の存在 前篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑨~労働組合の存在 後篇~

 

社長の容貌

以前、社長の容貌を、芸能人の『藤◯弘、』にガマガエルの要素を足した感じ、と毒を吐きながらお伝えした。

僕自身も決して人様の姿形を云々できるような容姿をしていないけど、客観的に見てそう感じたからそのまま書いた。

 

いや、実際、他人の外見を悪く言うのはあまり上品なことではないと思う。

だけど、これは見たままを言っているつもりなので、許してやってほしい。

 

その社長の笑い声は、『ゲッヘッへ』だった。

これについても、僕にそう聞こえただけかもしれない。

今となっては確かめる術はないんだけど。

 

元々は名物社長

バブル期に大きく収益を伸ばした会社は全国(と言ってもいくつの都市だけ)に店を展開した。

 

その一つが大阪店だった。
しかし、僕が入った頃には、もう大阪店以外の店舗は閉鎖に追い込まれていた。

 

バブル期はいわゆる『イケイケドンドン』状態だったらしく、拡大路線に走っていたようだ。

その放漫経営(と言っていいと思う)のツケはバブル崩壊後に払うこととなった。

時代の二、三歩、後を行く経営方針では時流に乗れるはずもなく、どんどん厳しくなっていき、最終的には…。

残念だが、いつかはそうなるだろうと誰もが思っていた通りの結果となった。

 

とはいえ、絶頂期には名物社長としてテレビ出演も果たしていたW社長。

そのときの写真が10年以上経っても社長室と〇〇館の壁に貼っていたのは、少し寂しい感じがした。

 

恐怖の館内放送

スピーカー
By: Les Chatfield

社長は毎朝、朝礼という名の公開説教(罵倒)をしていたとお伝えした。

とはいえ、これは始業時間前のことなので、長くても開店時間には終わる。(たまに終わらないんだけど)

そして、ほぼ毎朝、言い足りない、説教し足りないので、開店してからは全館放送で続きをお送りすることになる。

 

どういう状況かおわかりだろうか。

開店時間になって、お客さんが店に入ってきているにもかかわらず、社長が前日の売り上げのことで社員を個人攻撃しているのだ。

 

お客さんの反応は大体決まっている。

常連のお客さんは、気にせず買い物を続ける。

だが、お客さんの大半は新規客なので、多くは驚いた顔をし、次に困惑する。

中には不快感を露わにして去っていくお客さんもいた。

 

社長の全館放送は日によって違えど、長いときで一時間近く続くこともあった。

また、以前僕が呼び出されたように、全館放送で別の社員を呼び出すことも多々あったし、思い出したかのように昼や夕方に全館放送で説教をすることもあった。

 

「ご苦労様です」はおかしい

ビジネスの世界では、「お疲れ様」は目上の人に、「ご苦労様」は目下の人にと教えられることが多いと思う。

実際は両方とも目下の人に使うものだという意見もあるが、いずれにせよ『ご苦労様です』は目下の人に使うものだ。

 

だが、この会社では社長を見かけたら大声で、「ご苦労様です!!」と挨拶しなければならなかった。

 

僕は初めそれに驚き、最後まで慣れなかった。

何がそこまで自分に違和感を与えていたのかと考えてみたところ、目上の人に「ご苦労様です」と言う業界を知っていたからだ。

知っていたと言ってもテレビや映画、実録小説とかで見聞きしただけだけど、あの世界の人は確かにそういう使い方をしていた。

 

まあ、それに関しては多くは語らないけど、もしかしたら社長はそういう世界に憧れていたんだろうか。
(実際につながりがあったと聞いているし)

それとも別の理由があったんだろうか。

 

笑みを浮かべる社長

僕が東京で三番目に配属されたフロアは、バイクのサドルバッグを専門で売っている店だった。

といっても、それだけではなく、革の小物やグローブも売っていた。

サドルバッグとはこういうやつだ。

バイク
By: steve lodefink

(後輪の横についているバッグのこと)

 

会社オリジナルの商品ばかり(と言っても、デザインはパ◯リと紙一重)なので利益率が高いようだった。

しかも、革製品だけあって、それなりの値段がするので一つ売れたら、それだけでそこそこの売り上げとなる。

 

あるとき、僕はこのサドルバッグをお客さんに売ろうとしていた。

そのお客さんはバイクを二台所有していて、その日乗ってきていない方のバイク用のサドルバッグを見に来ていた。

 

僕はサドルバッグを二つ持ってお客さんと共に、向かいにある本社ビル一階の中古バイク販売店(これも自社店舗)へ向かった。
(その店舗のフロアリーダーにはいつ来てもいいと言われていた)

それをつけたときのイメージを伝えて、単車に跨った自分の姿を想像してもらおうと思ったのだ。

商品を手に入れた後、どうなるかを想像してもらう。営業の基本だ。

 

確か、そのお客さんのバイクはカワサキのW650だったと思う。

w650
By: Uberto

英国風の外見から、あまりサドルバッグが似合う車種ではないから、正直「厳しいけどなあ」とは思っていた。

だから、僕は仰々しくならないように比較的小さなバッグを二つ選んで、営業トークを並べ立てながらバイクにそれらを当てていった。

 

必死の営業トークの甲斐もあり、そのお客さんは一番小さなバッグを買うと言ってくれた。

しかも、それに加えてさっき見ていた革製のツールボックスも一緒に買う、と。

別店舗の社員が見ている中の販売営業だったから、若干のプレッシャーを感じていた僕はそっと胸を撫で下ろした。

 

と、そこで僕は店内の雰囲気に違和感を覚えた。

異様な緊張感が漂っていることに気づき、視線を感じた。

 

その方向を見ると、少し離れたところに社長が立っていた。

 

いつから見ていたのかは知らないが、僕と目が合った社長はニヤリと笑みを浮かべた。

お客さんの手前、どう振る舞っていいかわからず、僕は一礼してそそくさとその店を出た。

 

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社長と僕

以前、社長に呼び出された僕は忌憚なき意見を述べた。(モノは言いようだ)

新卒で入った会社が割とブラックだった話⑤~キレる僕~

 

だからというわけではないだろうが、僕は割と社長に気に入られていた。

ごくたまに店舗視察しに来たときも、冗談を言いながら話しかけてきたり、「しっかり売れよ」なんて言いながら背中を叩いてきたり、と他の社員にはしないような態度で接してきた。

東京に初めて来たときも、「駄賃だ」と言って、一万円くれた。
(何の駄賃か不明だったけど、とにかくもらった)

先輩にそれを言うと、そんなことは滅多にないことらしく、珍しがられた。

 

自分で言うと面映ゆいんだけど、それなりに期待されていたのだろうと思う。

大卒でその会社に入る人間がほとんどいなかったこと、何度か書かされた作文(社長が絶賛していたらしい)、それにたまたま社長の面前でサドルバッグを売ったことなどが挙げられると思う。

 

でも、一番大きかったのは先輩たちに気に入られていたことだと思う。

 

僕は昔からそうなんだけど、どこに行っても素敵な出会いがある。

人の運の総量は決まっていて、それがどこに使われるかは人によって違うという考え方がある。

それで言うと、僕の運はこの『人との出会いの良さ』にほとんどを費やしているのではないかと思うくらいだ。

 

この会社で言うと、フロアリーダーのSさんやKさん、T課長、それから僕を大阪店で面接、採用してくれたN主任、大阪店の社員さんたち。

先輩たちが何かと目をかけてフォローしてくれたおかげで、僕は数字以上に期待の新人として社長の目に映ったんだろうと思う。

 

これらの人の支えがなければ、ペーペーの僕が大阪店へ戻るや否やフロアリーダー待遇を受けることもなかったはずだ。

 

でも、その待遇が僕の視野を曇らせ、前途を狂わせることになる。

 

【続きはコチラ】

新卒で入った会社が割とブラックだった話⑪~終焉、そして決別 前篇~

前回までの記事はコチラ
新卒で入った会社が割とブラックだった話①
新卒で入った会社が割とブラックだった話②~奇々怪々? 人事異動、移動~
新卒で入った会社が割とブラックだった話③~意味ない駆け引き~
新卒で入った会社が割とブラックだった話④~呼び出しをくらう僕~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑤~キレる僕~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑥~派閥の話、前篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑦~派閥の話、後篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑧~労働組合の存在 前篇~
新卒で入った会社が割とブラックだった話⑨~労働組合の存在 後篇~

 

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